2025.08.10(日)創業融資コラム
金融機関が見る!創業計画書の10のポイント
1.事業内容が一言で伝わるか
→「どんな事業か」を、金融機関担当者がすぐ理解できるかが最重要。
専門用語を避け、簡潔に表現しましょう。
例:×「DX支援事業」→○「中小企業向けのIT業務効率化支援サービス」
2.開業の動機に”納得感”があるか
→「なぜこの事業を始めるのか」が重要。熱意だけでなく、経験・背景とのつながりを示すと信頼度が上がります。
例:前職での実績/家業の継承/地域ニーズの発見 など
3.市場ニーズ・競合との差別化を明確に書けているか
→単なる理想論でなく、「地域×対象層×特徴」での強みを明示。
例:京都市内の子育て世代向けに特化したテイクアウト弁当専門店
4.ターゲットが具体的であるか
→「誰に売るか」が曖昧だと、ビジネスの再現性に疑問を持たれます。
例:×「幅広い世代」→○「30代~40代の共働き世帯/年間〇人程度」
5.売上・利益計画に根拠があるか
→希望的観測ではなく、根拠のある数値設定(市場調査・過去実績)を。
また、「売上=客単価×客数」の形で内訳を示しましょう。
6.仕入・原価・経費の妥当性
→「どこに、いくら使うか」が明確かつ現実的か。
特に固定費(家賃・人件費)が大きすぎると不安視されます。
7.自己資金の割合と資金使途が明確か
→自己資金が全体の20%以上あると、計画の信頼性がUPします。
融資希望額が曖昧だと、審査時にマイナス評価になります。
8.販路・集客戦略が具体的に示されているか
→「どうやってお客様を集めるか」は金融機関の関心が高い点です。
SNS活用、紹介制度、地域広告など、手段を明示しましょう。
9.事業主のスキル・実績の裏付け
→「この人がやるなら大丈夫そうだ」と思わせる内容に。
前職の経験/資格/受賞歴/人脈など、数字や実績があれば尚良し。
10.返済シミュレーションに無理がないか
→借入後の返済が現実的か、月ごとのキャッシュフローと照らして確認を。
事業収支に余裕がなければ「融資しても返せない」と判断されます。
チェック項目 | 内容 | ✔ |
---|---|---|
1 | 一目でわかる事業内容 | □ |
2 | 自分らしい開業の動機 | □ |
3 | 市場ニーズと競合比較 | □ |
4 | ターゲット明確化 | □ |
5 | 現実的な売上予測 | □ |
6 | 適切な経費設定 | □ |
7 | 明確な資金使途と自己資金割合 | □ |
8 | 具体的な販促方法 | □ |
9 | 実績・資格など信頼材料 | □ |
10 | 返済計画の妥当性 | □ |
→上記すべてにチェックが入れば、創業計画書として「金融機関に伝わる設計」になっています。
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